MIRAGE GALLERY | MIRAGE NEWS
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Mei House Photography Workshopが終わりました

先日、Mei House Photography Workshopを開催しました。会場となったのは六甲山国際写真祭でも宿泊施設、ワークショップ、BBQ会場になっている六甲山頂の通称Mei Houseです。 RAIECのワークショップは、現代の写真の現実を踏まえて、どうすれば自分の作品をよりよく見せられるのか、写真でほんとうに語りたいものは何か、写真で何を実現しようとしているのか、写真を誰に伝えたいのかという、考えてみればごく当たり前のことに気づきを得てもらうものです。商品やサービスなど、新しいモノ、コトを生み出す時に必要な要素とは何かを考えると、当然誰もが考えるべきことだと思います。ところが、写真家の多くは、回りくどいというか、何か特別なオブラート(言葉や感傷的な雰囲気)に作品を包み込んで、直接的な訴えをしないことがほとんどです。これは表現のスタイルが欧米のそれと異なることも原因ですが、やはり当たり前な訴えをするのに何か足りない要素があるのではないか、と写真そのものに自信がないために回りくどく説明的な言葉が挟み込まれ、結果として観るものに伝わらないことが多いのだと思います。Mei Houseでは、この回りくどさをとりあえず解除して、すっきりとした見え方に転換させることを主眼にワークショップを進めました。 まず、現代写真とは何か、というキーワードでタカザワケンジさんにお話いただきました。現代の日本の若手写真家数人のアイデアに溢れる写真、写真作品、写真の構成について、独特の視点で話していただきました。これは写真が単に写真や写真の羅列で語られているのではなく、時として写真外の要素や写真集や展示の構成でいくらでもパワーを得られるという例として示されました。僕はYouTubeやInstagramが膨大な広告費を動員してユーザーとアーティストの橋渡しをしている現状に対し、どうして「写真」がお金という観点で後塵を拝しているのかや、参加者のもっとも気になるニュースを尋ねた上で、自身の作品作りとそれらのニュースとの間にどれくらいの興味の開きがあるのか質問をぶつけディスカッションを提起してみました。その後、皆の作品をプレゼンしていただき、それぞれの作品について岡原さんや参加者の皆さんで掘り下げて理解するディスカッションを行いました。また、ストーリーテリングの原則を理解していただくために、いくつかのキーワードを使用して短編小説を書いていただきました。 2日目には70−100枚程度の写真をテーブルにならべ、岡原さんと僕と参加者とで編集作業を行いました。編集には、前日に作品から読み取ったキーワードを用い、ポートフォリオレビューに応募する程度の20枚程度に絞り込み、同時にもっとも適切な言葉を用いてステートメントを制作しました。 最終日には小説の朗読会を行いましたが、固定されたキーワードから生まれてくる小説が似通うことを学び、それゆえに伝えたい物語に含まれるべき言葉も強くブレない言葉で綴る方が物語が伝わりやすいということを学んでいただきました。 2泊3日という短い時間でしたが、おそらく参加者のみなさんは多くのことを学び、作品が実感として変化したことを理解されたと思います。RAIECでは東京ワークショップを3月末から、神戸では4月期のミドルクラス、マスタークラスの受講生を募集しています。奮ってご参加ください。...

Mei House 2018 アフターレポートvol.1 / 田中光夫

Mei House 2018が2月23日から2月25日まで六甲山上で開催されました。 今回は参加者の田中光夫さんからアフターレポートが届きましたのでご紹介します。   MeiHouse Workshopを終えて   「写真家になりたい」という夢を抱えたまま、早30年が経ちました。 大阪芸術大学、写真学科を卒業し、プロのカメラマンとしてのキャリアをスタートさせた私は、神戸新聞社での勤務を経て、故郷の鹿児島で写真館を創業する道を選びました。 鹿児島は日本の中では辺境の地にあって、それ故に写真展なども皆無。情報が遮断された状態が長く続きました。 写真館の経営に没頭するあまり「見てみぬフリを決めこんでいた」と言った方が、もしかしたら正しいのかもしれません。 ところが一昨年、屋久島で写真家をやっているという人物に出会い、考えが一変します。 その友人から聞いた話では 1)写真界では今「ポートフォーリオレビュー」なるものがあって、世界各国で活況を呈しているらしいこと。 2)写真家を目指す名もなき新人たちの登竜門となっているらしいこと。 3)また、その門戸は誰に対しても広く開かれていること。 ということでした。 私の知らない間に世界の写真はそういうことになっていたのか!! 鹿児島という写真界のガラパゴス諸島に長く住んでいた私は、浦島太朗のようにその箱を開けてしまったのです。 30年前プロカメラマンとなった当初思い描いた 「写真家になりたい!」 という夢が再び頭を擡げた瞬間でした。 それからというもの、毎日のようにWEB検索をして、今、世界の写真界で起こっている出来事を片っ端から調査しました。そんな折、ふと目に止まったワークショップ体験談のレポート。 それがMeiHouseワークショップでした。 「写真で何を語りたいのかわからない」「写真のメッセージが届けられていないと悩む写真家」「そんな疑問や悩みをお持ちの方を対象として」 と、主催するMirageGalleryのホームページには書いてありました。 「それ、俺だ!」 と、参加申し込みを決意しました。 実際に参加してみて、それはそれはもう、「目からウロコが取れる」などという生温い表現では収まり切れないほどの衝撃を受けました。 朝の8時、朝食から始まる写真談義は、そのまま一日中、休むことなく、夜を徹して明け方まで続きました。そのおかげで写真について熱く語り合える仲間もたくさん出来ました。 日本の辺境の地に20年も幽閉され、孤独を味わっていた私にとって、こんなにも楽しい時間が他にあっただろうか?と思えるような、夢のような三日間でした。 私はこのMeiHouseワークショップに参加して 1)写真を言語化して分解し、再構築することでプロジェクトをより明確に方向付けること 2)何でも自由に撮っていい=かえって不自由になってしまう。写真に「縛り」をかけ、その中で考えることが作品作りには重要で、尚かつ、ゴールにより早く到達できる 3)写真を「撮る」のではなく、自分の感情や訴えたいことを写真に「語らせる」ことが写真家の仕事なのだ! というような、今後の作品作りにとって、とても参考になるヒントをたくさん学びました。 私はこのワークショップに参加して本当に良かったと思っています。 そして、いつの日か、私のこのレポートを読んで「私もMeiHouseワークショップに参加してみようかな?」 と、思う人が出ることを切に願います。 なぜならば、私は今、晴れ晴れとした気持ちで、自分の写真に真剣に向き合える。そんな覚悟ができました。 写真の道は「覚悟」の連続です。 命をかけて写真に向き合えるのか? そんな難しい問いに、ようやく、私は 「YES!」...

石井陽子写真展 会期延長決定 ー「しかしか Life」2月18日まで

現在開催中の石井陽子写真展「Life」好評につき会期の延長が決定いたしました。 後半は「しかしか Life」と題し、前作「しかしか」シリーズもあわせて展示します。 ぜひこの機会にご高覧ください。   「しかしか Life」 2018年2月7日(水)-2月18日(日) 12:00-18:00   月・火・祝 定休...

2月 メイハウスワークショップ参加者募集中

RAIECでは2月下旬、表題のMei House Photography Workshopを開催します。 このワークショップでは、ビジュアルストーリーテリングの手法を学び、グループワークを中心に、自分の写真が他者からどのように見えているのか、 自分の意図が相手に明確に伝わっているのかを明らかにすることを目的としています。 二泊三日の濃密な時間をあなたと共有できればと思います。 Mei House Photography Workshop 開催地:神戸市六甲山 六甲サロン Mei House(愛称) 開催期間:2018年2月23日(金) - 25日(日) 講師:岡原功祐 / タカザワケンジ / 杉山 武毅   内容:グループワーク①作品の言語的分解 グループワーク②コミュニケーションによる写真編集 アーティストプレゼンテーション など *詳細は下記スケジュールをご確認ください   参加費:65,000円 参加費に含まれるもの 宿泊費 (2泊23日24日) 食費(夕食・朝食・昼食・夕食・朝食) 交通費(阪急六甲駅タクシー往復) お支払い:銀行振込 本ワークショップ参加に対し、資金面での問題がある方はあらかじめご相談ください 分割でのお支払い等対応可能です 定員:15名 (最少催行人数8名) 申し込み方法:info@miragegallery.jp にメール タイトルを「メイハウスワークショップ参加希望」としてください 食事アレルギーのある方はお知らせください スケジュール 2月23日(金) 午後2時  阪急六甲駅北側集合 午後3時半までにMei Houseチェックイン 午後3時半 オリエンテーション 午後4時  講義「現代写真に求められるもの」タカザワケンジ 午後6時  グループワーク説明 杉山 午後6時半 グループワーク「作品の言語的分解」 午後8時  夕食 午後10時  ナイトセッション 2月24日(土) 午前8時  朝食 午前9時  講義「作品をコンセプト化するために必要なこと」岡原功祐 午前10時 アーティストプレゼンテーション 1st 午後12時 昼食 午後1時 講義「写真をめぐる最近の動向」杉山 午後2時  グループワーク 「コミュニケーションによる写真編集」 午後7時  夕食 午後9時半 ナイトセッション フリートーク 2月25日(日) 午前8時 朝食 午前9時 モーニングディスカッション「写真家の悩みを共有する」 午前9時半 アーティストプレゼンテーション 2nd 講評 午前11時 参加者からの振り返り・まとめメッセージ 午前11時半 チェックアウト 午後2時 ギャラリー再集合(希望者のみ) 「ギャラリー出版社、写真フェアなどとの付き合い方」 杉山 *講師・スケジュールは予告なく変更となる可能性があります 問い合わせ先 info@miragegallery.jp 078-335-6510 参加特典 2018年六甲山国際写真祭の事前審査料を割引します(¥6000→¥5000) 準備物 作品データ100イメージ程度 事前にメールで送ってください プリント2Lサイズ40枚程度 アーティストプレゼンテーションがありますので各自準備しておいてください 宿泊施設にはアメニティ・タオル等ございませんので、各自持参ください その他 食事アレルギー等がある方はお申し込み時にお知らせください 宿泊は基本2-4名の相部屋となります。 スケジュールの都合上、2日目以降の参加をご希望の方も別途ご相談ください...

写真表現マスタークラス in TOKYO募集開始

 写真で語る-優れた写真表現を追求するために 写真表現マスタークラスの東京開催が決定いたしました。 すでに作品シリーズを制作していて、写真家として世界を舞台に活躍の場を求めたいという方が対象です。 このワークショップでは、ビジュアルストーリーテリングの手法を学び、グループワークを中心とした写真作品の言語的解体再構築を通して自らの写真がどういうメッセージを他者にもたらしているのかを追求し、優れた写真表現とは何かを考えます。 講師はMirage Galleryの杉山武毅がつとめます。Gallery TANTO TEMPO(現Mirage Gallery)ディレクター、六甲山国際写真祭ディレクターとしてReview Santa FeやAngkor Photo Festival、Photo Lucidaなど海外レビューイベントでの豊富なレビュー経験に基づき、世界に通用する作品作りに必要なアドバイスを行います。 成果発表の場として、ワークショップ修了者によるグループ展をMirage Galleryにて開催します。 第1回-3回までの各回単体での受講やコミュニケーションワークショップのみのお申し込みも可能です。 ふるってご参加ください。   写真表現マスタークラス東京全6回コース+フォローアップミーティング1回   開講日 2018年3月30日(金) 講師  杉山武毅 受講料 ¥80,000- 税込 単体受講 第1回 第2回 第3回 各回¥15,000- 税込 第4回 コミュニケーションワークショップ  ¥20,000- 税込 定員 12名(7名以上で開講) 開催場所 カロタイプフォトワークス   詳細はこちら...

ワインと写真#6 石井陽子さん 「写真家のための広報講座」レポート

©Yoko Ishii ワインと写真#6はゲストに石井陽子さんをお迎えし開催しました。   石井さんは鹿写真家として、国内外のメディアに取り上げられ、活躍の場を世界に広げられています。 また、長年企業広報の第一線でもご活躍中です。 今回は石井さんに『写真家のための広報講座』と題し、入門編として、自身の作品の価値をどのように他者に伝えるか、ということを中心にお話いただきました。 ステートメントやポートフォリオレビューなど自身の作品について語るときに必要なことと共通項が多く、写真家の方にとっては非常に良い機会になったのではないでしょうか。   まず、メディアに取り上げてもらうためには、ニュース価値(社会にとって意味があるものか、新しさがあるかetc.)が欠かせないという点に留意が必要です。 この視点は作品を作る上でも非常に重要ですよね。   インタビューは受動的ではなく能動的に ・いかに自分の伝えたいメッセージを伝えるか 取材も記者の方とのコミュニケーションの上に成り立っていますが、常に主導権をめぐる駆け引きが行われているという点を改めて聞くと興味深く思われました。 高度なコミュニケーションスキルが必要とされますが、場数を踏み経験値をあげていくことでも補えると思います。   ・事前準備の重要性 新しい価値のあるものか、競合相手はあるか、主張の根拠の裏付けとなるものは明確か、先行研究やリサーチの重要性については、ワインと写真の他の回でも話題になる点です。   こういったアプローチはポートフォリオレビューなどの事前準備の際にも非常に参考になりそうです。 今回はメディアインタビューへの対応という観点でお話しいただきましたが、石井さんがおっしゃっていたことは、まさしく作品の言語化です。 ステートメントを書く上では ・自分の伝えたいメッセージが的確に伝わるか ・鑑賞者を惹きつけるストーリーがあるか ・受け手の視点に立って簡潔にまとまっているか といったポイントに置き換えることができると思います。   実際石井さんのお話は、聞き手への配慮がされていて、とてもわかりやすく説得力がありました。   後半では情報発信ツールの活用、世代ごとのSNS利用傾向やSNS広告の影響力などについて参加者同士の体験談をもとに情報交換が行われました。 ステートメントやポートフォリオレビューの準備にも共通することがわかり、 参加者の方からは大変有意義だったとの声が聞かれました。 貴重なお話をシェアしてくださった石井さん、ご参加いただいた皆様ありがとうございました。       現在 Mirage Galleryにて石井陽子写真展『Life』を開催中です。 2月3日(土)午後6時よりアーティストトークを予定しています。 どのようにプロジェクトを発展させていったのか、今回のワインと写真とはまた違った視点からのお話になると思いますので、皆様ぜひご参加ください。 参加費¥1,000-  事前申し込み不要   ワインと写真とは ワインと写真−写真をめぐる討論会は、写真を制作している写真家あるいは写真に興味のある一般の方々を対象に、写真をめぐる様々な話題や問題点、写真集を読み分析したり、写真シリーズ制作上の悩みなどを共有するディスカッションです。 写真家同士の指名により、各回一名の写真家が自身のプロジェクトをもとに話題を提供し、参加者でディスカッションを行います。 どなたでもご参加いただけます。   これまでのワインと写真 #1 成田貴亨さん もうひとつのROSE GARDEN 写真のセレクトと編集 #2 辻まゆみさん 写真表現とジェンダー #3 中野智文さん 常識を疑え!社会批評的アプローチを考える会  社会に訴える作品づくり #4 増田貴俊さん コンセプチュアルアートをより良くするアイディアについて #5 楠本 涼さん アーティストブックと物語への招待 #6 石井陽子さん 写真家のための広報入門...