MIRAGE GALLERY | Mei House 2018 アフターレポートvol.1 / 田中光夫
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Mei House 2018 アフターレポートvol.1 / 田中光夫

Mei House 2018が2月23日から2月25日まで六甲山上で開催されました。

今回は参加者の田中光夫さんからアフターレポートが届きましたのでご紹介します。

 

MeiHouse Workshopを終えて

 

「写真家になりたい」という夢を抱えたまま、早30年が経ちました。 大阪芸術大学、写真学科を卒業し、プロのカメラマンとしてのキャリアをスタートさせた私は、神戸新聞社での勤務を経て、故郷の鹿児島で写真館を創業する道を選びました。 鹿児島は日本の中では辺境の地にあって、それ故に写真展なども皆無。情報が遮断された状態が長く続きました。 写真館の経営に没頭するあまり「見てみぬフリを決めこんでいた」と言った方が、もしかしたら正しいのかもしれません。

ところが一昨年、屋久島で写真家をやっているという人物に出会い、考えが一変します。

その友人から聞いた話では 1)写真界では今「ポートフォーリオレビュー」なるものがあって、世界各国で活況を呈しているらしいこと。 2)写真家を目指す名もなき新人たちの登竜門となっているらしいこと。 3)また、その門戸は誰に対しても広く開かれていること。 ということでした。 私の知らない間に世界の写真はそういうことになっていたのか!! 鹿児島という写真界のガラパゴス諸島に長く住んでいた私は、浦島太朗のようにその箱を開けてしまったのです。 30年前プロカメラマンとなった当初思い描いた 「写真家になりたい!」 という夢が再び頭を擡げた瞬間でした。

それからというもの、毎日のようにWEB検索をして、今、世界の写真界で起こっている出来事を片っ端から調査しました。そんな折、ふと目に止まったワークショップ体験談のレポート。 それがMeiHouseワークショップでした。 「写真で何を語りたいのかわからない」「写真のメッセージが届けられていないと悩む写真家」「そんな疑問や悩みをお持ちの方を対象として」 と、主催するMirageGalleryのホームページには書いてありました。 「それ、俺だ!」 と、参加申し込みを決意しました。

実際に参加してみて、それはそれはもう、「目からウロコが取れる」などという生温い表現では収まり切れないほどの衝撃を受けました。 朝の8時、朝食から始まる写真談義は、そのまま一日中、休むことなく、夜を徹して明け方まで続きました。そのおかげで写真について熱く語り合える仲間もたくさん出来ました。 日本の辺境の地に20年も幽閉され、孤独を味わっていた私にとって、こんなにも楽しい時間が他にあっただろうか?と思えるような、夢のような三日間でした。

私はこのMeiHouseワークショップに参加して

1)写真を言語化して分解し、再構築することでプロジェクトをより明確に方向付けること

2)何でも自由に撮っていい=かえって不自由になってしまう。写真に「縛り」をかけ、その中で考えることが作品作りには重要で、尚かつ、ゴールにより早く到達できる

3)写真を「撮る」のではなく、自分の感情や訴えたいことを写真に「語らせる」ことが写真家の仕事なのだ!

というような、今後の作品作りにとって、とても参考になるヒントをたくさん学びました。 私はこのワークショップに参加して本当に良かったと思っています。

そして、いつの日か、私のこのレポートを読んで「私もMeiHouseワークショップに参加してみようかな?」 と、思う人が出ることを切に願います。 なぜならば、私は今、晴れ晴れとした気持ちで、自分の写真に真剣に向き合える。そんな覚悟ができました。 写真の道は「覚悟」の連続です。 命をかけて写真に向き合えるのか? そんな難しい問いに、ようやく、私は 「YES!」 と、答える「覚悟」が出来ました。 そして、いつの日か 「この記事を読んで私の人生が変わりました!」 と言ってくれる、未来の友人ができることを願って止みません。

Ayaka Ujikawa