MIRAGE GALLERY | Review Santa Fe 2017で感じたこと
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Review Santa Fe 2017で感じたこと

10月25日から30日にかけてアメリカを訪問しました。

毎年恒例になっているReview Santa Feに参加するためですが、今年もいろいろと収穫がありました。

いちばんの収穫は多くの優れた写真家に会えたこと、そして今回僕としては5回目の参加となるわけですが、いろいろな人との繋がりがしっかりと動き始めていて目に見える成果が生まれつつあるというところだろうと思います。写真家については、皆六甲山国際写真祭のことをよく研究していました。そのぶん売り込みも激しいものを感じましたが、Mirage Gallery企画、メインゲスト、ゲスト、ポートフォリオレビューなどに誘える僕が作っている名簿やリストがさらに分厚くなったことが何よりの成果です。また、Sam Abellのディナーショーに出たことは忘れ得ぬ思い出になりました。これについては一つ前の記事に詳しいです。

今年のレビューの中身についてはまた機会を捉えていろいろ書けるといいなと思います。時代は相変わらずパーソナルストーリーが中心にあり、しかし幾重にも社会的なレイヤーが張り巡らされていることも、コンセプチュアルな手法が取り入れられていることもあります。こういうのを見ていると、ああ、やはり国内で見かける多くの写真家のプロジェクトはまだまだ弱いなあ、と感じることがあります。また、新しい種類のプリントメソッドや出力形態を模索している優れた表現も数多くありました。これらは僕が主催する写真表現コミュニケーションワークショップのミドル・マスタークラスですぐに教材にできることばかりですので、いずれ日本の皆さんにも紹介できるのではないかと思います。

日本人参加者も六甲山国際写真祭から繋がって参加している写真家もいましたが、半数は独自に道を切り開いている人たちでした。Review Santa Feで初めて日本人アーティストのレビューをしました。海外に拠点を置く写真家でしたが、素晴らしい作品でした。残念ながら今年はそのほかのみなさんとお話しする機会はあまりありませんでしたが、レビュワー周りからの情報によると幾人かは今後の活躍が期待できそうです。クライドファンディングで旅費などの参加資金を集めて参加した人、通訳やマネージメントも外部に委ねて国内では活動は一切せず、海外戦略のみに絞った活動をしている人など、賛否はいろいろ耳にしていますが日本人にも戦略が生まれていることがうかがい知れました。気になったのは、日本人の写真家達がパーティーやディナーショーにあまり参加していなかったことです。コストも高いし通訳を入れないと話せない言葉の壁は如何ともし難いのですが、こういう交流で繋がるところからチャンスが広がることを考えると勿体無いことだと思いました。カクテルパーティーで「日本人たちはどこ?探しているんだけど。」とはあるレビュワーの言葉です。通訳抜きでもいいからカクテルパーティーでかっこよく決めて欲しかった、というのが素直な感想です。

Review Santa Feに僕が訪れたのは今年が5回目、彼らが六甲山国際写真祭を通じて日本の写真コミュニティーに参画するようになってからも5年程度が経過しました。そして、主催者レベルでは相互にその目的は果たせているという認識でいますし、もっと関わりを深めたいと考えているようです。六甲山国際写真祭を称して姉妹フェスティバルと公言するLaura PressleyさんはじめとするSanta Fe側の主要なメンバーたちは、今年六甲山国際写真祭にレビュワーとして招いたCORTONA ON THE MOVE写真祭のAntonio Carloni氏を早速レビュワーで招くなど、Small festivalの可能性をネットワークでつなぐことの重要性を認識しています。そしてその中心に六甲山国際写真祭がいるべきだ、と話します。来年六甲山国際写真祭のゲストキュレーターをつとめるAngkor Photo Festival、相互に強い関係性を築いてきたKuala Lumpur International Photo Awardも含めていくとこの構図はとても意味があることだと感じられます。

そのほかには、来年六甲山国際写真祭で始める写真集賞に招く幾人かの審査員を決めてきました。おそらくダミーブックアワードになると思いますが、日本でのダミーブックアワードの新設は受け入れらるとの認識を強くしました。

駆け足で伝えてきたReview Santa Feのレポートですが、来年以降も六甲山国際写真祭やワークショップを足がかりに多くの写真家が世界に羽ばたいていくことを願っています。12月23日に開催を予定している次次回展のMirage One 2017グループ展のアーティストトークで、Review Santa Feの詳しい内容について話すことにしています。どうぞよろしくお願いいたします。

写真は、左からAntonio氏(CORTONA ON THE MOVE)、Sarah Leen氏(National Geographic)、Amber Terranovaさん。

 

takeki